日本の梅雨から夏は湿度が高く、皮膚トラブルが起こりがち。そのうち乳幼児に多いのが「おむつかぶれ」です。どうしたら予防&効率よくケアできるのか、小児科医の森戸先生に聞きました。
目次
おしっことうんちをきれいに取り去ることが大事
お風呂場へ行き、ぬるま湯で洗い流すのがベスト!
おしっことうんちをきれいに取り去ることが大事
毎年、梅雨から夏の蒸し暑い時期になると、お尻が真っ赤にかぶれた赤ちゃんを連れたお父さん、お母さんが来院されることがあります。いわゆる「おむつかぶれ」ですね。
「おむつかぶれ」とは言いますが、かぶれの主な原因は、おしっこやうんちです。赤ちゃんが排泄すると、おむつの中がしめっぽくなり、肌がふやけて刺激を受けやすくなります。その肌に、おしっこに含まれる尿素やアンモニア、うんちに含まれる酵素や細菌が触れることで刺激となり、結果的にかぶれるわけです。
赤ちゃんの皮膚は、大人に比べて薄く、しかも生後3〜4カ月をすぎると皮脂の分泌量も少なくなるので非常にデリケートなもの。そのうえ、頻繁に排泄しますから、かぶれてしまいがちなんですね。月齢が小さいと、1日8〜10回ほど排尿・排便することもあります。
赤ちゃんがおしっこやうんちをしただけでひどく泣いたり、おむつ替えやお尻拭きを嫌がったり、お尻に手をやるときはかぶれていることが多いのでよく見てみましょう。おむつの中の肌が赤くなったり、発疹が出たり、ジクジクしたりしていたらケアが必要です。
まずは、おむつ替えをこまめにするようにしましょう。おしっこでパンパンになるまで放っておくと、ますますかぶれてしまうことがあります。
同時に、おしっこやうんちをできるだけきれいに取り去ることが大切です。
お風呂場へ行き、ぬるま湯で洗い流すのがベスト!
かぶれの原因であるおしっこやうんちをきれいに取るためにもっともいいのは、毎回ぬるま湯で洗い流すことです。ぬるま湯を張った洗面器でお尻を洗ったり、シャワーで洗い流してあげるといいでしょう。
おしっこもうんちも水溶性なので、お湯だけで落ちます。石けんやボディーソープは傷ついた肌にしみて痛いこともあるので使わなくても構いません。
寒い時期や頻繁に洗い流すのが難しい場合は、ぬるま湯をたっぷり含ませた脱脂綿やキッチンペーパー、ゆるま湯を入れた霧吹きを吹き付けて洗い流してもOKです。いずれにしても強くこすったりしないようにしましょう。
お尻をきれいに洗い終えたら、ペーパータオルなどで軽く押さえるように水気を拭き取り、肌を保護してくれるワセリンなどの保護剤を塗ります。保護剤はすぐに落ちてしまうので、お尻を洗うたびに塗り直しましょう。
それでもなかなかよくならない場合は、小児科か皮膚科を受診してください。必要に応じて薬を処方してもらえるでしょう。太ももやお尻のシワの奥が赤くなっている場合は、おむつかぶれではなく、カンジダ症だとわかることもあります。
最後に、おむつかぶれは予防が大切です。布おむつもいいものですが、特に月齢が小さいうちは吸収性・通気性の高い紙おむつのほうがいいでしょう。できるだけ、こまめに替えてあげてくださいね。
参照)森戸やすみ『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』(内外出版社)
森戸やすみ 先生
この記事の監修者
小児科医
森戸やすみ 先生
小児科専門医/どうかん山こどもクリニック院長。
一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都谷中のどうかん山こどもクリニック院長。医療者と非医療者の架け橋となる記事や本の発表に意欲的に取り組んでいる。『子育てはだいたいで大丈夫 小児科医ママが今伝えたいこと! 』(内外出版社)、『祖父母手帳』(日本文芸社)など著書、監修多数。
連載
◆PRESIDENT Online/小児科医と考える「日本を子育てしやすい国にする方法」
◆東京すくすく/森戸やすみのメディカルトーク
◆月刊誌・母の友(福音館書店)/子どもの健康Q&A
引用元:
蒸し暑い梅雨から夏に起こりやすい「おむつかぶれ」の正しい対処法を小児科医に聞きました!(マイナビ子育て)