育児の話題をお伝えするコーナーです。
今年度から有料化になった赤ちゃんのある検査。お金がかかってもぜひ受けてほしいと治療にかかわる医師は呼びかけています。

生後5日目の赤ちゃん。行われているのは、「先天性代謝異常」を調べるための血液採取です。血液は、広島市医師会の臨床検査センターで調べ、早期に病気を見つけます。
この検査は、従来赤ちゃんが20の疾患にかかっているかどうかを調べるものでしたが去年7月から、検査内容を拡大。新たに3つの難病を見つけることができるようになりました。

【広島大学 小児科・岡田 賢 教授】
「重症複合免疫不全症、この疾患については約5万人に1人当たりの頻度で生まれると言われています」

これは「重症複合免疫不全症」の患者のCT画像です。
生まれつき、免疫細胞が上手く働くことができないため、様々な感染症にかかっていることがわかります。

感染症にかかった場合生存率はおよそ40%とされ、1歳未満で亡くなるケースも少なくありません。

一方で医療の発達により早期に発見し、治療すれば障がいなどの発生を未然に防ぐことができるようになりました。

ところが…。

【広島大学 小児科・岡田 賢 教授】
「予防接種の中で、ロタウイルスが生後2ヵ月から始まるんですけれども、免疫不全がある方で、そのロタウイルスのワクチンを打つと大きな重篤な感染症を起こしてしまうと」

病気を予防するための定期接種ワクチンが別の病気を発症する引き金になる恐れもあるのです。そのためには、検査で早く病気を見つけることが重要です。しかし、この春から、この3つの難病を調べる検査が有料になりました。

検査する病院にもよりますが、料金は7000円から9000円程度です。
このため有料化が始まった4月には受検率が下がっています。

【広島大学 小児科・岡田 賢 教授】
「我々がこの検査の重要性を啓蒙していって、それで理解を求めていって多くの方がそういう検査を受けるようになっていったらいいなという風に思っています」

この検査は、アメリカではすべての州で行われていて関連団体は、予防医療という面でも無償化に戻すことを希望しています。

【広島大学 小児科・岡田 賢 教授】
「少子化なので、少ないお子さんを大事に育てていこうと、1人1人リスクがあればそれを早く見つけてあげるっていう。そういった形の一環としてこういう検査が公費負担になっていくように我々自身も努力していかないといけないという風に思っています」

引用元:
お金がかかってもぜひ受けてほしい「新生児マススクリーニング検査」 障がいなどの発生を未然に防ぐ(HIROSHIMA NEWS TSS)