市内に出産できる病院がなくなった新潟県糸魚川市は「妊婦情報事前登録制度」を始めた。市消防本部と情報を共有し、緊急時にスムーズな救急搬送ができる態勢を整えておくことで、妊婦の不安を和らげる狙いがある。

 こども課によると、対象は市内に在住か里帰り出産をする妊婦。住所や緊急時の連絡先、出産予定の医療機関や予定日などの情報を専用の用紙に記入して提出する。陣痛、破水のほか、腹部の強い張りや激しい痛み、出血などの症状があり、家族の車など自力で病院に行けない場合、担当医らの判断を仰いだうえで119番通報し、救急隊が登録情報に基づいて搬送する。

 市では、搬送を担う救急救命士や救急隊員への研修も進めている。助産師から分娩(ぶんべん)の介助方法などを学んでいるという。

 制度に登録しているのは19日現在で27人。米田徹市長は「安心して出産を迎えることができるよう環境整備に努めたい」と話す。

 市では4月、唯一出産に対応していた糸魚川総合病院で、退職などにより分娩の処置をできる医師が不在になった。出産には上越市や富山県などの病院まで行く必要がある

引用元:
妊婦の情報を事前に登録 産科医不在の糸魚川市が新制度(朝日新聞デジタル)