体外受精でマウスの精子の受精能力を上げる新たな物質を、熊本大などのチームが見つけた。受精能力を上げることが知られているほかの物質とは違うメカニズムではたらくことも明らかにした。新しい体外受精技術の開発や、不妊治療などに応用できる可能性がある。
哺乳類の精子は射出された直後は受精できず、メスの体内で活性化されることで受精できるようになる。体外受精では、精子を特定の化合物で処理することで受精能力を持たせている。
チームはオリゴ糖が輪っか状になった「シクロデキストリン」に注目。シクロデキストリンは輪っかの中にほかの物質を取り込む性質があり、スプレー消臭剤などの主成分になっている。
この一種で、糖が六つ連なった「DMACD」を使い、マウスから採取した精子を処理した。卵子にかけると8割ほどが受精し、処理によって受精能力が上がったことがわかった。処理しない場合は2割以下だった。
引用元:
「精子の受精能力を上昇」化合物を発見、従来と違うしくみ 熊本大(朝日新聞DIGITAL)