妊婦が医療機関だけに身元を明かして出産する「内密出産」のガイドラインを先月、国が策定したことについて国内で唯一、「内密出産」を導入している熊本市の慈恵病院の蓮田健院長が記者会見し、「内密出産はこれまで公的なよりどころがなかったがガイドラインによって明文化されたことは評価したい」と述べました。
内密出産は、孤立出産を防ぐために熊本市の慈恵病院が3年前に導入しましたが、国内では、内密出産に関する法律はなく、国は先月、医療機関や自治体の対応を示したガイドラインを初めて策定しました。
ガイドラインは、母子に適切な支援を提供するためにも身元を明かして出産することが原則だとして妊婦が内密出産を希望した場合は医療機関は身元を明らかにするよう説得し、それでも希望すれば医療機関にだけ身元を明かして出産できるとしています。
このガイドラインについて慈恵病院の蓮田院長は6日の記者会見で「内密出産はこれまで公的なよりどころがなかったがガイドラインによって明文化されたことは評価したい」と述べました。
一方で、「陣痛を抱えながら新幹線で到着し、その後1時間で出産するケースでは、妊婦に身元を明かすよう説得ができない。また、出自の取り扱いについても母親の情報をいつ、どのように子どもに開示するか何らかの規程を作らないといけない」などと課題も指摘しました。
このほか、先月までに、県外の女性2人が慈恵病院の内密出産で子どもを出産したことも報告されました。
これで、慈恵病院での内密出産はあわせて7人となりました。
引用元:
内密出産 国のガイドライン 慈恵病院「明文化は評価」(NHK)