米大手医療機関メイヨー・クリニックの研究チームは、妊婦のデータをもとに人工知能(AI)が無事に出産が進むかを予測する技術を開発した。出産中にリアルタイムでこの技術を使えば、医師による帝王切開の判断を支援したり、母体と新生児の合併症を減らしたりするのに役立つ可能性があるという。

米国内の12の医療機関が構築した妊娠、出産に関するデータベースをAIに学習させ、データから出産の経過を予測できるモデルを作った。約6万7000件の出産について、帝王切開、出産後の出血、羊膜内感染、新生児の敗血症、死亡などに至るリスクと700超の項目との関連を調べた。帝王切開に至ったのは全体の16%、羊膜内感染は3.6%、出産後の出血は2%、新生児の死亡は0.1%だった。

こうしたリスクの予測モデルを作るのに役立つ項目は妊婦の年齢、入院時の妊娠週数や妊娠中の体重増加、出産中の子宮頸(けい)管長の変化などだった。これらのデータを入力すればリスクをリアルタイムで調べられるため、医師の判断を支援できる可能性がある。同クリニックの公表文で研究チームのメンバーは「このAIは出産のリスクを減らすのに役立つだけでなく、医療費を削減することもできる」としている。

引用元:
出産時のリスク、AIで予測し医師の判断支援 米研究(日本経済新聞)