新型コロナウイルス禍が長引く中、感染が妊婦に与える影響が少しずつ分かってきた。日本産科婦人科学会(日産婦)などの研究チームが最新の知見を発表したほか、国立成育医療研究センター(東京)も影響やリスクをホームページにまとめている。関係者は、妊婦は家庭内感染が多いと指摘。同居する家族なども感染防止に注意するよう呼びかけている。
最新の知見によると、感染し重症化すると早産の恐れが強まる。妊娠中もワクチン接種が推奨される。専門医は「過度に恐れるのではなく、基本的な対策を取って過ごしてほしい」と話す。
妊娠中には、どのような感染対策が必要なのか。国立成育医療研究センターはマスク着用や手洗い、消毒、3密の回避といった一般的な項目を徹底してほしいと訴える。同センター母性内科の金子佳代子医長は家庭内感染を念頭に「パートナーにも注意してもらう必要がある」と述べた。
日産婦などは6月、国内の感染した妊婦の分析結果を公表。(1)31歳以上(2)妊娠前の体格指数(BMI)25以上(3)ぜんそくなどの呼吸器疾患がある―などの場合は、重症化リスクが増した。酸素投与が必要な「中等症2」や人工呼吸器が要る「重症」となった妊婦の早産が増えた。半面、流産や死産は増えなかった。中等症2と重症になった人は全てワクチンを接種していなかった。日産婦はこれらを踏まえ、接種を推奨している。
金子医長は「ワクチン接種など重症化を避ける対策を取りながら、心配事があれば、かかりつけ医に相談してほしい」と話している。(共同)
引用元:
<新型コロナ>妊婦と家族、感染対策徹底を 妊娠中もワクチン接種推奨 日本産科婦人科学会など(佐賀新聞)