ヒトの胎児から取り出した細胞を培養し、卵子のもととなる「原始卵胞」を作り出すことに成功したと、京都大学などの研究グループが発表しました。
グループでは、ヒトの卵子を作り出す技術の実現に近づく成果だとしていて、不妊症の治療の研究にもつながる可能性があるとしています。
京都大学高等研究院の斎藤通紀 教授らのグループは、ヒトの胎児の卵巣から生殖細胞を取り出し、特殊な培養液を入れた試験管の中に浮かべて培養しました。
すると、およそ14週間後、「原始卵胞」という細胞に変化させることに成功したということです。
「原始卵胞」は卵子になる前の段階の細胞で、研究グループではヒトの卵子を作り出す技術の実現に近づく成果だとしています。
グループでは、今回の成果を応用してiPS細胞から原始卵胞を作ることを目指すほか、卵子ができるまでのメカニズムの解明などにもつなげたいとしています。
斎藤教授は「iPS細胞から卵子のもとになる細胞が作製できれば、将来的には不妊症の治療の研究にもつながる可能性がある。今回の成果をもとにヒトの生殖細胞についての研究をさらに進めたい」と話していました。
引用元:
胎児からの細胞培養し “卵子のもと”作製に成功 京大など(NHK)