親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる、いわゆる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院に開設されて10日で15年になるのを前に、院長が記者会見し「育児放棄を助長するなどの批判もあるが、赤ちゃんの安全な出生のため継続して取り組んでいきたい」と述べました。
預けられた子ども 半数以上が「孤立出産」
熊本市西区の「慈恵病院」は、親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」を全国で唯一、設置しています。
開設から10日で15年となるのを前に、病院が9日、記者会見しました。
病院には、去年3月までに159人の子どもが預けられているということで、蓮田健院長は「育児放棄を助長するなどの批判もあるが、行政や全国からの支援などで15年間運営できた。赤ちゃんの安全な出生とその後の健康や幸福のため、継続して取り組んでいきたい」と述べました。
病院によりますと、赤ちゃんポストに預けられた子どもの半数以上が、母子の生命に危険が及ぶおそれがある、自宅などでの「孤立出産」で産まれているということです。
病院では、そうした事態を防ごうと病院だけに身元を明かして出産する「内密出産」という仕組みを独自に導入していて、蓮田院長は「母親たちの中にはみずからの姿を病院のスタッフにも見られたくないという人もいる一方で、一定期間保護が必要な人もいて、赤ちゃんポストも内密出産もそれぞれ必要だと考えている」と述べました。
引用元:
「赤ちゃんポスト」開設10日で15年 熊本 慈恵病院の院長が会見 (NHK.JP)