常滑市民病院(飛香台)に婦人科ウィメンズセンターが近く完成する。これに合わせて常滑市は、同病院の婦人科医師を4人体制に拡充して、不妊治療や内視鏡手術など婦人科の先端医療を充実させる。病院の特色の一つとして打ち出し、2025年の半田市立半田病院(移転新築)との経営統合、機能分担に備える。

 センターは、婦人科外来棟として6月6日から稼働する。プライバシーに配慮して独自の玄関を備え、病院本棟と渡り廊下でつながる平屋650平方メートル。診察、内診が各5室のほか、不妊治療の採卵室、メンズルーム、培養室、治療後のリカバリー室などを備える。

 さらに内視鏡手術を拡充し、本棟手術室には手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」(婦人科専用)を導入する。5月臨時市議会に導入費約3億円などの補正予算を諮る。可決されれば、スタッフのトレーニング期間を経て12月にもロボット支援手術を始める予定だ。

 不妊治療は今年4月から保険適用が始まった。近年、対象者の年代も幅広くなり、常滑市民病院では2020年度に採卵27、移植24件を実施、21年度は採卵87と移植113件だった。直近は月に15件の採卵と19件の移植をしており、増えている。妊娠率は51・3%で全国平均(31・9%)を上回り、39歳以下では62・3%だ。

 病院によると、妊娠率の高さは不妊と内視鏡治療を組み合わせ、培養技術も向上したためだと説明する。内視鏡手術件数も増え、へそに1か所の穴を開けるだけで傷痕が目立たない新手術法も導入した。

 こうした実績をもとに、婦人科の患者は19年度4836人が、21年度は8172人に増加。センターの稼働で、不妊治療は24年度に計520件を見込むなど、さらに増えると予測する。また支援ロボットなど先端医療で若手医師を育成して、医師確保を図っていく。

引用元:
常滑市民病院に婦人科棟 来月稼働 不妊治療など拡充 (読売新聞)