国は去年、妊娠中の体重増加量の目安を従来よりもおよそ3キロ引き上げて15年ぶりに改定し、改定に関わった専門家は妊娠中に適切に体重が増えないと生まれた子どもに影響を及ぼす可能性があるとして「体重増加について主体的に考えてほしい」と指摘しています。
国は去年、妊娠中に必要な栄養素などをまとめた「妊産婦のための食生活指針」を15年ぶりに改定しました。
このうち、妊娠中の体重増加量の目安は従来よりおよそ3キロ引き上げられました。
その増加量は体重を身長の2乗で割った指数、「BMI」に応じて異なっていて、18.5未満のやせ型の人は12キロから15キロ、18.5以上25未満の普通の人は10キロから13キロ、25以上30未満の人は7キロから10キロなどとなっています。
改定に関わった順天堂大学医学部産婦人科の板倉敦夫主任教授は「これまで体重増加量を厳しく指導していた背景には妊産婦の死因として多かった高血圧予防の目的があったが、近年、医療の進歩で妊産婦の死亡が減った。その一方、生まれたときの体重が2500グラム未満の低出生体重児の割合が多いことが問題視されて妊婦の体重増加が注目された」と改定のいきさつを説明しました。
低出生体重児の割合は1980年で5.2%でしたが2019年で9.4%と2倍近くに増え、やせ型の妊婦は低出生体重児を出産するリスクが高くなっているということです。
低出生体重児は生活習慣病にかかるリスクも高いということで、板倉主任教授は「『小さく産んで大きく育てる』などということばが言われていたかもしれませんが、今は必ずしもいいことばかりでないのが最近の考え方だ。出産してからでもやせることは十分できるので、妊娠中の体重増加について主体的に考えてほしい」と話していました。
引用元:
日本の妊婦はやせすぎ? 専門家“体重増加 主体的に考えて”(NHK NEWS WEB)