不妊治療を行う新潟大学医歯学総合病院産婦人科で4月から、新規の体外受精が休止されることが28日、分かった。受精卵を管理する専門職「胚培養士」の人員不足が理由。不妊治療の公的医療保険の適用が4月から体外受精にも拡大されるが、新潟県の医療の中核を担う大学病院で対応できなくなる。
新大病院によると、休止するのは採卵術、卵子凍結、胚(受精卵)凍結。これにより、新たに体外受精を希望する患者に対応できなくなる。3月までに採取し保存してある胚の移植は、引き続き対応する方針。
同病院では3人の胚培養士が勤めていたが、昨年10月に1人が辞めたほか、ことし3月末に退職する1人の欠員も補充できず、体制が維持できなくなった。同病院産婦人科では2021年に採卵を152件、胚移植を179件実施した。
県によると、県内で体外受精などの不妊治療を行う指定医療機関は3月現在、新大病院を含め15カ所ある。
治療休止の影響について、同大大学院医歯学総合研究科の榎本隆之教授は「がんの人の生殖医療など、大学病院が担う、より高度な医療が県内で受けられなくなる」と説明。「県民のためにも一刻も早く再開させたい。人員確保に努めていく」と話した。
引用元:
新大病院が新規体外受精休止へ 4月から 胚培養の人員不足(新潟日報)