国が定める来月1日からの「女性の健康週間」を前に、大手製薬会社が調査したところ、働く女性の半数が生理前や更年期症状による不調を感じていることがわかり、産婦人科の医師が対処法や早期の治療を呼びかけました。
調査は大手製薬会社「大塚製薬」がインターネットで行い、生理前の3日から10日の間に生じる「月経前症候群=PMS」と更年期の女性ホルモンの減少による「更年期症状」による不調についてPMSは20歳から44歳の女性、そして更年期症状は45歳から59歳の女性を対象に調査しました。
それによりますと、不調について自覚症状があるかをたずねたところ、PMSについては4438人のうち49%が自覚症状があり、全体の27%の人は症状が重いと回答し、更年期症状については1722人のうち50%が自覚症状があり、全体の11%が症状が重いと回答しました。
また、重い自覚症状をある人を対象に仕事への影響をたずねたところ、PMSについては429人のうち5%が退職を経験し34%が退職を検討したと回答し、更年期症状については138人のうち4%が退職を経験、38%が退職を検討した回答しました。
この傾向は管理職への登用の機会があった人ではさらに高まっていたということです。
24日は、この結果をもとに、産婦人科の尾西芳子医師が不調を感じた時の対処法についてオンラインで説明しました。
それによりますと、PMSや更年期症状による不調は人によってさまざまで、頭痛や吐き気などの体が感じる不調だけでなく、不安を感じたり涙が出たりする精神的な不調もあると指摘しました。
そのうえで、1か月程度、体調の変化について記録し、これまで見逃してきた頭痛や体のむくみなどの症状や周期を明らかにして、対処法を考えることがいいと説明しました。
むくみはイライラにつながりやすいというデータもあり、むくみを感じる場合は、利尿作用のある飲食物やサプリメントが有効であるほか、カフェインや甘いものの取り過ぎに気をつけて食事でタンパク質をしっかり取るように心がけるといった方法が紹介されました。
また、仕事に影響がでるほどの不調を感じた時には、迷わず婦人科を受診し、漢方薬やピルを処方してもらうなど不調を抱え込まないことが大事だと指摘しました。
尾西医師は「働く女性は女性特有の体調不良を我慢してしまいがちで、これまでに診た患者の中には40代で不妊に悩む方や30代で卵巣ガンになった方が痛みを我慢して病気が分かった時には手遅れで『もっと早く気づけばよかった』と語っていたことが医者としてつらかった」とした上で、「不調を我慢することで子宮内膜症や別の病気のリスクが高まることにもつながるため我慢せずに治療を受けてほしい」と呼びかけました。
調査した大塚製薬の女性健康プロジェクトリーダーの西山和枝さんは「自分で何とかしなくてはいけない、会社に迷惑をかけてはいけないと1人で悩んでいる人が多いことが調査からわかった。それが管理職となるとさらに厳しい状況となっている。企業側が女性の健康課題を把握して対策を講じていくことが重要ではないかと思う」と話していました。
生理や更年期症状による体調不良について街の人に聞きました。
30代の女性は「頭痛もあるし、気持ち悪さがありますが、会社は休めないので、休まずに行きます」と話していたほか、20代の女性は「生理前にはすごく辛く、動けなくなることもあるため、ピルを飲むようになりました。周りには『痛くない』っていう人もいてどんな痛みなのか聞かれることもあり、個人差があって理解をされないっていうことが多いのだろうなと思います」と話していました。
引用元:
働く女性の半数 生理前や更年期症状での不調感じる 対処法は(首都圏 NEWS WEB)