安曇野市穂高の穂高病院(古屋直行院長)の産婦人科に、増田彩子医師(38)が着任した。同科の常勤医師が4人となり、分娩(お産)の受け入れ体制が充実したほか、産婦人科内視鏡技術認定医である増田医師が加わったことで、腹腔鏡下手術の普及に一層力を入れていく。

 増田医師は松本市出身で、福岡大学医学部を卒業後、研修医として順天堂大学(東京都)に入局、13年間勤務した。腹腔鏡下手術と不妊治療の専門医として研さんを積み、女性アスリート専門の外来も担当した。故郷の長野県に戻る際に、腹腔鏡下手術に力を入れていた穂高病院産婦人科の古川哲平医師(43)の熱意に触れ、今年4月、同病院に着任した。
 産婦人科は現在、古川医師と増田医師のほか、古川医師の父親で同病院理事長の古川穰医師(80)、宮本翼医師(42)が常勤している。市内で唯一お産ができる病院として、地域の妊婦のサポート体制を強化しており、今年1年間で約550件のお産を受け入れる見通しとなっている。女性である増田医師の着任で、患者がより気軽に不妊などの悩みを相談できる環境づくりも期待している。増田医師は「女性が思い描く生活や体づくりをサポートしていきたい」と意気込みを語っている。
 腹腔鏡下手術は開腹手術に比べて患者の体への負担が少なく、術後の回復も早い。不妊の一因とされる子宮内膜症や子宮筋腫なども、病巣だけを取り除くことで、卵巣や子宮を温存できる可能性も高まる。また、中高年女性に多い子宮脱(骨盤臓器脱)の治療にも効果が高い。
 腹腔鏡下手術はこれまでは古川哲平医師がほぼ1人で行ってきたが、増田医師が加わったことで受け入れ件数が大幅に増えることになった。古川医師は「低侵襲治療(体に負担が少ない治療)を、この地域に普及していきたい」と話している。

引用元:
穂高病院産婦人科に女性医師着任 腹腔鏡下手術の普及さらに(市民タイムス)