京都市は、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中の妊婦が診療を受けられるよう、府医師会などと協力し、臨時の診療スペースになるコンテナハウスを府医師会館(中京区)の敷地内に設置した。院内感染を防ぎながら、妊婦の対面診療が続けられる。25日から運用が始まった。
コンテナ内には、超音波診断装置やベッドなどがあり、産婦人科の診療所とほぼ同じ診察が可能だという。妊婦のおなかの痛みや、出血などで、対面診療が必要な場合、かかりつけ医がコンテナに出向いて診療する。
新型コロナに感染した妊婦を診察するためには、区域を分けるなどの院内感染対策が必要になる。そのため、全ての医院で、すぐに診療できる態勢を整えることは難しいという。妊婦と医師が臨時の診療スペースに出向くことで、速やかに対応できるようになる。
京都市によると、第5波のピークだった今年8月、市内で47人の妊婦が新型コロナに感染。妊婦は重症化リスクが高く、原則入院だが、自宅に幼児がいるなど家庭の状況や、病床の逼迫(ひっぱく)で入院できない場合も多かったという。これまで、府内で感染した妊婦の約6割は自宅療養だった。
京都産婦人科医会の柏木智博会長は、「これまで、院内感染の恐れから、産婦人科医が診察できない場合もあった。感染が落ち着いている今のうちに、安心安全の診察態勢を作っていきたい」と話した。(吉村駿)
引用元:
新型コロナで自宅療養の妊婦を診察 臨時の診療コンテナを設置(朝日新聞 DIGITAL)