「妊娠中の接種は大丈夫?」「接種して不妊にならない?」。新型コロナウイルスのワクチン接種について妊産婦や女性が抱える不安や疑問に対し、静岡県内の産婦人科医でつくる県産婦人科医会・静岡産科婦人科学会が17日までに、15項目のQ&A集を制作し、ホームページで公開を始めた。誤情報も出回る中、ワクチンについて正しく理解してもらうのが狙い。不妊のリスクや胎児への悪影響は確認されていないとして、同会は積極的な接種を呼び掛けている。
国内で接種が進む「メッセンジャー(m)RNA」タイプのワクチンに関して寄せられた質問に一問一答形式で回答。参考文献や研究結果を示し、具体的に解説している。
ワクチンで不妊になる可能性については、「科学的な根拠は全くありません」と明示した。妊娠率や赤ちゃんの数に差がなかったとするラットを使った実験結果や、ワクチンの臨床試験中に妊娠した人がいたことを挙げた。妊娠中の接種についても「大丈夫」とし、妊婦と胎児の双方を守る効果があると説く。発熱の副反応には、アセトアミノフェンの服用が可能という。
新型コロナウイルスに感染した妊婦の対応に当たる浜松医療センター産婦人科の芹沢麻里子医師によると、デルタ株の流行で妊婦の患者も増えている。妊娠中の感染は早産の危険性が高まるほか、妊娠後期では重症化しやすい。出産間近の場合は帝王切開によるお産や母子隔離などの措置が必要になり、心身の負担も大きいという。
芹沢医師はワクチン接種が任意であることを前置きした上で「副反応や合併症の危険性よりも、感染時のリスクの方が大きい」と強調。「Q&Aを見て、安心して接種してほしい」と話す。
(浜松総局・土屋咲花)
引用元:
妊産婦や女性のワクチン接種にQ&A HPで公開 産婦人科医団体「妊娠中も大丈夫」「不妊リスクなし」(アットエス)