マウスの精子を、運搬しやすいシート状に凍結乾燥することに成功したと、山梨大の若山照彦教授(繁殖生物学)らの研究チームが発表した。これまで凍結乾燥した精子はガラス製の小瓶に保存する必要があり、運搬時に破損する恐れがあった。精子の運搬費用の削減につながるという。
チームは、厚さ0・1ミリのプラスチックシートと薬包紙で挟み込むようにして、マウスの精子を凍結乾燥させる手法を確立。冷凍で3か月間、常温で3日間、それぞれシートで保存した精子を使い、マウスを誕生させることができた。また、シートを貼ったはがきを千葉県から山梨県に郵送し、その精子からマウスが誕生することも確認した。
若山教授らはこれまで、凍結乾燥したマウスの精子を、常温で1年以上保存したり、国際宇宙ステーション(ISS)で長期間保存したりすることに成功しているが、運搬方法に課題が残っていたという。
成果は6日、米科学誌「アイサイエンス」に掲載された。
九州大の林克彦教授(生殖生物学)の話「原理的に他の動物にも応用でき、畜産や医療への発展が期待される。常温での保存期間の延長や精子の品質の維持が今後の課題だ」
引用元:
マウスの精子、シート状の保存に成功…はがきで郵送しても繁殖 (読売新聞オンライン)