いしかわ動物園(能美市徳山町、TEL 0761-51-8500)で生まれたメスのコビトカバの赤ちゃんの名前が7月15日、「ヤスコ」に決まった。(小松経済新聞)

 西アフリカの森林に生息するコビトカバは、体長1.6メートルほどの小さなカバで、ジャイアントパンダ、オカピと共に「世界三大珍獣」とされる。園によると、野生の個体数は3000頭以下で、絶滅危惧種に指定。国内では5施設で13頭が飼育されており、頭数を増やすために世界中の動物園が協力体制を取っているという。

 赤ちゃんは父親のヒカルと母親のハナコの第3子として、3月26日に誕生。愛称は5つの候補の中から、来館者とツイッターによる投票を行った。集計の結果、「ヤスコ」に決定。第2子が幼いときに死んだため、この名前には、今度こそ健康に育ってほしいという願いが込められている。

 6月から屋外展示場デビューしたヤスコは、体重40キロにまで成長。おてんばで、母親の周りで跳ねたり、池を覗き込んで落ちてしまったりと、愛きょうたっぷりの姿を見せているという。飼育員の小倉康武さんは「ヤスコは人懐っこく、物おじしない性格。最近は母親から離れて行動することもあり、見ていて楽しい。名前のように健康にすくすく育ってほしい」と話す。

 レッサーパンダや、トキ、ホクリクサンショウウオなど、今年に入り赤ちゃんの誕生が続く同園。現在、5月に生まれたアミメキリンの赤ちゃんの愛称を募集しており、8月5日までツイッターで投票を受け付けている。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、8月31日まで休園。休園中もツイッターやホームページで動物たちの様子を伝える。

引用元:
コビトカバの赤ちゃん「ヤスコ」に命名 おてんばですくすく成長(みんなの経済新聞)