親が喫煙すると子どもの喘息リスクはかなり高くなります1)。妊娠中の母親が喫煙すると、生後まもなくから肺機能が低下することが分かっており、用量依存性も見られます2)。

 たとえ母親が喫煙していなくても、父親が喫煙していればやはりリスクは上昇します。両親が喫煙していたら、もう地獄です。児のニコチン濃度が高くなる順番は、両親が喫煙者 > 母親が喫煙者 > 父親が喫煙者、とされています。理由は、母親のほうが父親よりも子どもと接する物理的機会が多いためです。

 今回、紹介するのはAmerican Journal of Respiratory and Critical Care Medicineに掲載された、「青年期後期〜成人早期における遷延性重症喘息に関連する因子(Factors Associated with Persistence of Severe Asthma from Late Adolescence to Early Adulthood)」(Neema Izadi, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2021.doi: 10.1164/rccm.202010-3763OC.)です。

引用元:
妊娠期の喫煙は成人早期の重症喘息にまで影響(日経メディカル)