政府は11日の閣議で、2021年版の少子化社会対策白書を決定した。20〜49歳男女に行った不妊治療の意識調査では、受けやすい環境と「思わない」と答えた割合が4割を超え、欧州3カ国に比べ高かったことが判明。理由は「治療費の負担が大きい」が、複数回答で91.8%と最も多かった。
不妊治療、負担増回避を 22年度からの保険適用で―自民議連

 調査は昨年10月〜今年1月、既婚・未婚問わず全国の2500人に実施。1372人(有効回収率54.9%)から回答を得た。国際比較のため、フランス、ドイツ、スウェーデンでも同様に調べた。
 不妊治療を受けやすい環境かどうか聞いたところ「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」と答えた人は日本で44.6%。フランスは12.3%、ドイツは16.6%、スウェーデンは10.0%だった。理由は3カ国とも「治療費の負担が大きい」が多く、最も高かったドイツは76.5%だった。



引用元:
不妊治療「受けにくい」4割超 意識調査、欧州より高く―少子化白書(JIJI.COM)