新型コロナウイルスの拡大で他の感染症のワクチン接種に影響が出ているとして、世界保健機関(WHO)は26日、国連児童基金(ユニセフ)やワクチン普及に取り組む国際的な枠組み「Gaviワクチンアライアンス」とともに、各国政府、製薬会社などに対して協力と支援を呼びかけた。2030年までに5千万人が犠牲になる事態を避けるのが目標という。
WHOによると、コロナの感染拡大により、現在50カ国で60の予防接種キャンペーンが中断している。2億2800万人の子どもが、はしかや黄熱病、ポリオなどに感染する危険にさらされている。コンゴやパキスタン、イエメンなどでは、はしかの深刻な流行が起きているという。
WHOやユニセフなどは連携して、この20年ほどで500以上の新しいワクチンを導入するなどした。だが、低所得国では1回も接種を受けたことがない子どもが1千万人近くおり、死に至る病気にかかる状態に置かれているという。
WHOのテドロス事務局長はこの日の会見で、「力を合わせれば、ワクチン接種の失地を回復して、世界がコロナから復興するのを支援し、人命を救うワクチンを接種しない人がいないようにすることは確実にできる」と述べた。(ローマ=大室一也)
引用元:
ワクチン、コロナだけじゃない はしか流行WHO危機感(朝日新聞)