胎児への影響が分からないとして妊婦への使用が認められていない吐き気止めの薬について、過去のデータを分析したところ、赤ちゃんへの悪影響は確認されなかったとする研究結果を国立成育医療研究センターなどのグループがまとめたことが分かりました。
この研究結果は、国立成育医療研究センターと虎の門病院などのグループが日本産科婦人科学会の英文誌に掲載しました。
「ドンペリドン」は吐き気止めとしてよく使われる薬ですが、胎児への影響についての治験が行われておらず、妊婦への使用は認められていません。
グループでは、1988年以降のおよそ30年間に妊婦から医療機関に寄せられた薬についての相談およそ1万3000人分の中からこの薬についてのデータを詳しく分析しました。
その結果、妊娠の初期にドンペリドンを服用してしまった母親と妊婦に影響が無いことが確認されている別の薬を服用した母親で、産まれた赤ちゃんの状態に統計学的な差はなく、悪影響は確認されなかったということです。
グループによりますと、治験が行われていないため妊婦の使用が認められていない薬はほかにも多くあり、誤って使用してしまった場合に子どもへの影響を心配して中絶を選択するケースもあるということです。
国立成育医療研究センターの村島温子医師は「今回の研究結果から積極的に使おうということでは無いが、間違って薬を飲んでしまった女性に安心してもらえる根拠になると思う」と話しています。
引用元:
妊婦禁忌の吐き気止め薬 赤ちゃんへの悪影響確認されず(NHK)