感染拡大でがん検診の受診者も減少しています。特に減っているのが女性の9人に1人がかかると言われている乳がんの検診。医師は、この現状に警鐘を鳴らします。

広島市内の乳腺クリニックでは、今、心配していることがあると言います。開いたのは予約表。

【ひがき乳腺クリニック・檜垣健二院長】
「12月になると、無断で来られなくなっている人も増えている」

新型コロナが広がった去年12月以降、乳がん検診のキャンセルが増加しているのです。広島県全体では、外出自粛要請が出た去年の4月以降、検診の受診者数は前の年に比べおよそ半分にまで減少。一方で、自粛明けの6月以降は回復傾向にありました。

しかし、ここに来てまた減少の動き…。検診での早期発見で早期治療できる乳がん。1年間に新たに乳がんになる人は年間およそ9万人。年間死亡者数は1万から2万人と言われています。

【ひがき乳腺クリニック・檜垣健二院長】
「本当に怖いのはコロナだけじゃありませんからね。こういう検診は不要不急に入らないと僕は思う。大事なことは、自分がコロナ禍にあってリスクをおかして通院するべきなのかそれかまぁとりあえず今はいいかと天秤にかけることが大事になってきます」

その天秤のポイント、まずは年齢です。

「乳がんというのは40代半ばぐらいから急激に増えるんです。20代の方が大慌てで検診に行く必要はない。40代、50代、60代という方々は自分たちは普通よりかかりやすいんだ、と」

次に「リスク因子」

「ご家族例えば2親等ぐらいの間に2〜3人の乳がん患者さんがおられる、肥満とか糖尿とかアルコールを飲まれる、気をつけられた方がいいと思いますね」

更に、1ヵ月に1回のセルフチェック、自身での触診を必ずしてほしいと言います。

こちらは40代女性のレントゲン。検診では異常は見られませんでしたが半年後。

【ひがき乳腺クリニック・檜垣健二院長】
「ここに映ってるでしょ。半年でこういう風にしこりができることがありえるんですね」

患者はセルフチェックで早期発見することができたと言います。

【ひがき乳腺クリニック・檜垣健二院長】
「最低でも月に1回は丹念にセルフチェックをすること。『何かあれば飛んでくる』ということが今の時期は特に大事だと思う」


【参考】
檜垣医師は「半年先の世界にコロナが無くなっているという保証は全くない。今、受けなきゃいけない人は逃げずに気を付けながら通院して、受けて頂きたい」と訴えていました。

広島ニュースTSS

引用元:
コロナ禍「乳がん検診」減少 医師が警鐘「40代以上は要注意」(テレビ新広島)