富山大付属病院乳がん先端治療・乳房再建センターの藤井努センター長と佐武利彦副センター長らのチームが、県内に住む85歳の女性の乳がん手術と腹部の脂肪などを移植する乳房再建を同時に行い成功させた。同チームは、同時再建の成功例としては世界最高齢とし、高齢化が進む中で「がん患者の生活の質の向上につながる成果」とする。
手術は10月に実施。左乳房のがんを切除し、同時に下腹部の皮膚や脂肪、血管を取って胸部の血管につなぎ合わせる「皮弁法」で乳房を再建した。自身の体の一部を使う皮弁法は、左右のバランスがとれた自然な形で再建できることがメリットで保険が適用される。女性の術後の経過は順調で、7日後に退院して日常生活に戻った。
高齢者は傷が治るまでに時間がかかることなどから、若年層より再建数が少ないとされる。手術を受けた女性は外出が好きで温泉やおしゃれを楽しみたいと再建を希望した。転移がなかったことや短時間で同時に手術できたことが成功につながったという。
日本人女性の平均寿命は87.45歳(2019年)で、国立がん研究センターの統計では日本人女性の9人に1人が乳がんを患う。佐武副センター長は「高齢でも日常生活を楽しみたい患者にとって重要な選択肢になる。今後の希望になれば」と語った。
引用元:
85歳乳がんと乳房再建手術成功 同時では世界最高齢か 富山大附属病院 (47NEWS)