子宮頸(けい)がんの予防につなげようと、県細胞検査士会がヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種や検診の受診について考えてもらう冊子を作った。子宮頸がんにかかった母親とワクチン接種を考える中高生の娘の物語を描いた漫画などを掲載し、親しみやすい内容にした。11月下旬から市町村教育委員会を通じて県内の中学2年生らに配る。


 HPVは性交渉を通じて感染し、予防には若年層へのワクチン接種が有効とされる。小学校6年生から高校1年生相当までが無料の定期接種の対象。日本では全身の痛みなどの訴えが相次いだことから、厚生労働省が2013年に積極的な接種勧奨を中止した経緯があり、接種率は1%未満と他国に比べて著しく低い。


 県細胞検査士会は11年から年1回、子宮頸がん予防啓発の催し「愛は子宮を救う」を開いてきたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で9月に規模を縮小して実施した。「若者に別の形で伝えたい」と冊子を配ることにした。


 冊子はA4判カラー、31ページ。2万部作った。タイトルは「愛は子宮を救う」とした。大学教授や、子宮頸がんにかかった女性らへのインタビューのほか、県内の検診施設一覧なども載せた。


 県内高校の養護教諭や、性別に関係なく予防について考えてもらおうと男子生徒にも配る。冊子作りに関わった県細胞検査士会の中村恵美子さん(64)は「冊子を見ながら家族や友人と話し合ったり、かかりつけ医に相談したりしてほしい」と話している。



引用元:
子宮頸がん 漫画で考えて 県細胞検査士会が冊子(信濃毎日新聞)