「赤ちゃんが生まれたら、大変だろうな」。出産を控え漠然(ばくぜん)とした不安を抱く人は少なくないでしょう。産後をサポートしてくれる味方がいれば心強いですよね。ただ、誰にでもそんな存在がいるとは限りません。

ママスタコミュニティにも、「頼れる人がいない」というプレママからの投稿がありました。

『みんなには、産後頼れる人がいた? 助産師外来で尋ねられて「いません」と答えたら、「産後はとても大変ですよ」だって。「市のサポートがあるから、調べたほうがいい」とも言われたけど、そんなのがあるの? 役に立つのかな? ひとりでも平気なつもりでいたけど、不安になってしまった』

忙しいだろうけど……真っ先に頼りたいのはダンナさん
”頼れる誰か”でまず思い浮かぶのは、パパになるダンナさんではないでしょうか? ママたちからコメントが寄せられました。

『ダンナだけだね。3回とも帝王切開だったけど、退院後は普通に家事をやっていた。スーパーへの買い出しだけはダンナに頼っていた。上の子はバスのある幼稚園に入れて、家の前まで来てもらったよ』

家庭によってはダンナさんに頼れない事情もあるでしょう。

『私も今回の出産は、上の子の園事情で里帰りができない。ダンナは週1夜勤と月残業150時間超えのブラック職場だから、いないも同然だし。心配だけど、なんとかなるだろうという気持ちでいるよ』

『私も頼れる人、いなかったよ。ダンナは仕事で忙しいから、平日はいないに等しいし。週末に子どもが寝ているときダンナにみてもらって、お風呂にのんびり入るのがストレス解消になっていた。買い物はネットスーパーと宅配を活用した』

投稿者さんのダンナさんの現状はわかりませんが、少しでもダンナさんを”活用”できる時間があればいいですね。

心強いのは”母親としての大先輩”である実母・義母だけど?
ダンナさん以上に”頼れる存在”になりそうなのが実家です。とくにお母さんは”母親としての大先輩”ですが、「かえって大変だった」というコメントもありました。

『母親とは、昔から反りが合わない。1人目のときは里帰りを早めに切りあげて、自宅に戻った。2人目のときは自宅に母親が来たけど、1週間で限界に。母は怒りだして、泣きながら帰っていった』

『実両親と義両親は遊びに来ていたな。寝不足なのにお茶は出さなきゃいけないし、掃除機もかけておかなきゃいけない。迷惑だったな。会えないくらいの距離なら、どんなにラクだろうと思っていた』

実母以上に気を使う義母は、仮に頼れたとしても気苦労が多いようです。

『頼んでもいないのに義母が来て、気を使うだけで苦痛だった。実母は何をするかわからないような人だから、任せられないし。どちらがいても心配で、仮眠もできなかった』

『義母が毎日ご飯を届けてくれたんだけど、すごくストレスだった。申し訳ないけど「来ないで」と、ずっと思っていた』

里帰りをして「親に助けてもらった」というママも、もちろんいました。とはいえ誰もが良好な親子関係というわけではないですよね。育児の大変さに、さらなるストレスが加わるのは避けたいところです。

家事は極力手抜きを!大事なのは、赤ちゃんとママ自身
ひとりで乗り越えてきたママたちからは、「なんとかなる!」というアドバイスが集まりました。

「家事はできる分だけして、赤ちゃんのお世話をした。大変じゃなかったよ。授乳があるから寝不足にはなるけど、日中赤ちゃんが寝ているときに一緒に寝たらいい。初めてのことだから大変と感じるけれど、赤ちゃんはかわいいから苦じゃないよ』

『私も同じことを言われた。1人目のときは里帰りしたけど、実母とケンカばかりで大変だった。あとから思ったのは、1人目ならサポートがなくても大丈夫ということ。家事はとにかく手抜き。ネットスーパーとかを使いまくれば大丈夫。ママの体調管理だけはしっかりする。これが一番大事だと思う』

赤ちゃんのお世話以外は「とにかく手抜きを!」と、ママたちが口を揃えます。

『1人目のときは、赤ちゃんと一緒に寝起き。産前からダンナには、食事だけは自分で用意させるようにした。食器洗いはできるときでいいし、キツけりゃ食洗機を買えばいい。洗濯も無理にせず、洋服の枚数を増やそう。ダンナさんと新生児の世話の両立は大変だから、ダンナさんには自分のことは自分でさせる。夫婦ふたりで割り切れたら、大変さはかなり減ると思うよ』

育児はアテにできないダンナさんだとしても、自分の世話くらいは自分でできますよね。

自治体のサポートをフル活用!ひとりで抱え込まないことが大切
ただ家事は手抜きで済むとしても、産後はママの体調も心配です。

『私は悪露が終わらず、貧血で倒れたよ。産後の身体を甘くみちゃいけない。できれば洗濯掃除はダンナさんにしてもらって、食事は惣菜や宅食で乗り切って。1ヶ月はゆっくりしたほうがいいよ』

『産後うつになりやすいから、相談できる相手は見つけておいたほうがいい。保健師さんとか、保育園に預けて先生に相談するとか。寝不足が続くと、正常な判断ができなくなるからね』

いざというときのため、やはりサポートしてくれる存在は見つけておいたほうがよさそうです。

『住んでいる市町村で、行政がやっているサポートはないかな? 条件をクリアしていれば、安く利用できるみたいなやつ。私はそれを使って、週3くらいで家政婦さんをお願いしていたよ』

『市や助産院のサポートとかもあるよね。体調の回復は人それぞれだし産後うつもあるから、調べておいたらいいかも。不安になったとき、私は姉に相談していたよ。”頼れる人”には、相談できる相手も含まれると思う。ひとりで抱え込まないでね』

自治体のサポートは積極的に利用したいところです。実際にどんなサポートが必要かはそれぞれで違うでしょうが、まだ時間に余裕のある今のうちに確認だけでもしておきましょう。
また近くにいなくても電話やメールで相談できる相手がいれば、心を元気にすることができそうです。「それさえいない」という場合は、ママスタコミュニティをぜひ頼ってくださいね!

文・鈴木麻子 編集・千永美

引用元:
産後に頼れる存在がいない!大変な時期を乗り切るにはどうすればいい?(ママスタセレクト)