福田病院(熊本市中央区)総料理長の大塚博[はく]さん(76)=同市西区=が、食に携わる功労者をたたえる日本食生活文化財団(東京)の食生活文化賞に選ばれた。「妊婦さんに最高の食事を」とメニューやサービスの向上に取り組み、病院食のイメージアップに貢献したことなどが評価された。13日、東京・台東区の上野精養軒で授賞式がある。

 同財団は1980年度から西洋料理や日本料理など各分野の功労者を顕彰、本年度は8部門に16人を選んだ。大塚さんは、病院食や介護食などを対象に新設された「摂養料理」部門の初受賞者となった。

 17歳で料理の道に入り、大阪の西洋料理店などで腕を磨いた後、85年に福田稠[しげる]理事長の誘いで同病院に移った。当時の病院食は簡素なものが一般的で、迷いもあったが、「『日本の病院食を変えたい』という画期的な考えに触れ、難しい道を選ぼうと決意した」と振り返る。

 メニューを改善し、レストランの内装や食器などの調度品も一新。午後のティータイムや産後に家族と楽しむフルコース料理といったサービスを整えた。県産を中心に安全安心な食材を使い、健康に配慮したメニューは一般客にも好評だ。

 2002年に総料理長に就任。関連クリニックを含め五つの院内レストランで陣頭指揮を執る。「料理人は人を幸せにする仕事。受賞を糧に、さらに妊婦さんたちの期待に応えたい」と話している。(深川杏樹)

引用元:
妊婦さんに最高の食事を 福田病院総料理長・大塚さんに食生活文化賞(熊本日日新聞)