県のがん教育指定校になっている白石町の有明中(下平博明校長、205人)で4日、健康や命の大切さを学ぶ公開授業と講演会が行われた。生徒たちは日頃からできる体調変化の確認法を教わり、健康への意識を高めた。

 3年生を対象にした授業では、長崎大医学部の松浦江美准教授が佐賀県内で罹患(りかん)率が高い大腸がんや乳がんについて説明。体調不良や大腸がんを発見する上で排便を確認することが大切とし、「便は自分の体調を反映する大事なもの。見ることを心がけて」と呼び掛けた。乳がんのしこりの感触を体験できる乳房の模型を使って、しこりの数を当てるクイズも行い、生徒は指で模型を押しながら、しこりの感触を確かめた。

 授業後、生徒は「乳がんは男性でもなるので、油断しないようにしたい」「便を確認して体の変化に気をつけたい」などと感想を発表した。

 全校生徒を対象にした講演会では、佐賀大医学部付属病院の医師らが命の尊さをテーマに話した。

 取り組みは文部科学省のがん教育事業として、県が推進校に指定している小・中・高校3校で実施する。(松田美紀)

引用元:
乳がんのしこり確認など体験 白石・有明中でがん教育公開授業(佐賀新聞)