新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、兵庫県三田市は妊婦1人につき1万円分のタクシークーポン券を配る方針を固めた。予算総額は約1100万円で約1050人の利用を見込み、10月中の配布開始を目指す。

 市によると、妊婦は買い物や通院の際に自分で車を運転しづらく、公共交通機関を使って移動するにも「感染したら、赤ちゃんの健康に影響があるかもしれない」といった不安を訴える声が多いという。

 クーポン券は、昨年7月1日から今年12月28日までの間に母子健康手帳を交付された市民を対象に、それぞれ500円券20枚を配る予定。市内に営業所があるタクシー会社で使えるが、つりは出ない。自身で申請する必要はなく、母子健康手帳と同時に交付する。既に手帳を受け取っている人には簡易書留で自宅に郵送する。

 クーポン券の利用期限は来年3月31日までで、期間内であれば出産後も利用できる。担当者は「日常生活での支障を減らし、少しでも妊婦の不安を和らげたい」とする。

 市すくすく子育て課TEL079・559・5079


引用元:
三田市、妊婦にタクシー券配布へ 感染不安解消策(神戸新聞)