先月の豪雨で被災した熊本県人吉市にある医院の産婦人科が3日、およそ1か月ぶりに診療を再開し、早速、再開後初めてとなる男の子が生まれました。

人吉市の愛甲産婦人科麻酔科医院の産婦人科は、年間の分べん数がおよそ450件と、地域の中核的な役割を担っていますが、先月の豪雨で1階の診察室や待合室が水につかり、患者のカルテも使えなくなるなど、大きな被害を受けて休診していました。

その後、電気や水道が復旧し、2階の病室の一部を診察室にすることで3日、およそ1か月ぶりに診察を再開させ、早速、朝から大勢の人が訪れていました。

これまで2人の子どもを、この医院で出産しているという多良木町の女性は「この地域は出産できる場所が少ないので、再開するまでは不安もありましたが、慣れたところで出産できることになり安心しています」と話していました。

そして、正午すぎには再開後、初めてとなる、男の子が生まれました。

母親で、宮崎県えびの市の32歳の女性は「病院が被災した時は、どこで産めばいいのだろうと不安な気持ちにもなりました。この病院で産みたかったので、きょうまで生まれてくるのを待ってほしいなとは思っていましたが、まさか本当にきょう生まれてくるとは思わず驚きました。無事に出産ができてほっとしています」と喜んでいました。

愛甲啓院長は「当初は再開の時期が数か月後になるかもしれず、絶望感もありましたが、何とか再開させることができました。地域の皆さんが安全に、お産や子育てができるように、もういちど頑張っていきたい」と意気込みを語っていました。

引用元:
豪雨で被災の産婦人科が再開 男の子が生まれる 熊本 人吉(NHK)