ケニア・ムーア(49歳)は、リアリティ番組『ザ・リアル・ハウスワイブス・オブ・アトランタ』などに出演している米ミシガン州デトロイト出身の女優。

彼女は47歳のときに、体外受精で第1子となるブルックリン・ドリスちゃんを授かりました。

「私は人生の大半を、子供を授かることを待ち望んで過ごしたの。だから『子供を持つという夢は叶わないかもしれない』と感じている女性たちの苦悩は理解できるわ」

彼女はかつての自分を振り返り、このように語っています。

<People>によると、彼女が本気で焦りを感じたのは、40歳になったときだったといいます。

「1人で子供をつくるという選択肢は考えていなかったし、シングルマザーになることも望んでいなかった。だから良い出会いを待っていたんだけど、そのまま40歳になったときに天を見上げて『もうダメかも…』と思ったの」

そんな彼女がようやく運命の相手と出会ったのは、46歳になったとき。実業家のマーク・デイリー氏と2017年に結婚し、翌年11月にブルックリンちゃんが誕生しました。とはいえ出産は一筋縄ではいかず、ケニアは妊娠中に子癇前症(しかんぜんしょう)と呼ばれる高血圧症を発症し、ブルックリンちゃんは早産に。さらに子宮筋腫があったケニアは、3時間にわたる複雑な帝王切開手術を受けて彼女を出産したそうです。

Instagram / @thekenyamoore

こうした苦労があったことから、ケニアはブルックリンちゃんを“奇跡の子”と呼んでいるそう。

「皆から『産むのはやめたほうがいいんじゃないか』と言われていたから、無事に生まれたこの子を私は“奇跡の子”と呼んでいるの。この子がお腹の中でちゃんと育ってくれるか、毎週息を呑むような状況だったわ」

一方夫のデイリー氏とは、残念ながら2019年に事実上破局したことを発表したケニア。しかし現在は、再び家族としてやり直せるよう前向きに協議しているとのこと。

そしてこの度ケニアは、「Baby Quest Foundation」という基金を通じて、かつての自分と同じように子供を望む女性たちや、その家族を支援するため、助成金を寄付することを決意しました。ケニアが寄付したお金は彼女の故郷であるデトロイトで、不妊治療や代理母出産を希望する人々のサポートに充てられるそうです。

ブルックリンちゃんから与えてもらった喜びを、他の人たちにも届けたい――そんな想いが伝わってくる今回のケニアの決断。彼女の支援によって、1人でも多くの人の願いが叶いますように。

引用元:
47歳で出産した女優が、女性たちの「不妊治療」をサポート(COSMOPOLIITAN)