妊娠中は、適度に体重を増やさないといけないけれど、超増えすぎはNG、また増えなさすぎもNG。どうやって増やすのが理想的か知っておきましょう。また、妊娠週数が進むにつれ、体形の変化も気になるように…。そこで、体重管理について、とくに多い悩みに回答します。

【マンガ】 妊娠中の体重増加との格闘【えらいこっちゃ!妊娠生活#9】

妊娠中の体重は増えすぎも、増えなさすぎもダメ!
最近は、もともとやせている妊婦さんが、体重を増やさないことで起こる早産のリスクや、栄養不足による低体重児が多くなっていることも問題になっています。
一方で、太り過ぎてしまうと、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になりやすく、産道に肉がつくことで、お産も難産になりがち…。
理想的な体重の増加グラフは、なだらかな右肩上がりになっているもの。短期間で急に体重が増えてしまうと、ママの体に負担がかかります。1週間に500g以上増えている場合は、食生活や生活習慣を見直しましょう。

やせすぎのリスク
・生まれた子が将来生活習慣病になりやすい
・赤ちゃんが小さく生まれる
・早産になりやすい

妊娠中の体重増加が少なく、やせすぎだと早産しやすい傾向に。また、赤ちゃんが小さめで、十分発達していない状態で生まれることも…。妊娠中の栄養不足が原因で、小さく生まれた赤ちゃんは、将来生活習慣病にかかりやすいという研究報告もあります。

太りすぎのリスク
・妊娠糖尿病になりやすい
・妊娠高血圧症候群になりやすい
・難産になりやすい

妊娠中に太り過ぎると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になるリスクが高くなります。また、産道に脂肪がつくと、分娩時に赤ちゃんがうまく通れず、お産に時間がかかってしまうことも。微弱陣痛になったり、大量出血が起こることもあり、帝王切開になる場合も。

自分の体形と適正増加体重をチェック!
妊娠前のもともとの体形によって、出産までに何kg増えていいかは変わります。まずは、自分のBMI(体格指数)を知って、自分の体形と目標体重増加量をチェックして!

BMI(体格指数)を計算しよう!
妊娠前の体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=あなたのBMI

BMI18.5未満の人の目標増加体重は +9〜12s
BMI18.5未満の人の目標増加体重は +9〜12s

やせ体形の場合は、しっかり食べていても心配ありませんが、ダイエットや、栄養不足でやせている場合は要注意。赤ちゃんの成長のためにも、1日に必要な栄養量をきちんととるように心がけて。

■1日3食、しっかり食べる
■量が食べられない人は回数を小分けにして食べる
■極端に増えない人は産院に相談する

BMI18.5〜25.0の人の目標増加体重は +7〜12s
BMI18.5〜25.0の人の目標増加体重は +7〜12s

出産までの増加体重は+10sをめざし、増え過ぎても12sまでにとどめて。ごはんの量は増やさずに、タンパク質と野菜を多めにとるように心がけましょう。油分・糖分・塩分のとりすぎにも注意を。

■ごはん(炭水化物)は増やさない
■タンパク質と野菜はしっかりとる
■おやつは量を決めて食べる

BMI25.0以上の人の目標増加体重は +5〜7kg
BMI25.0以上の人の目標増加体重は +5〜7kg

体重増加の目標は約5s。BMIが著しく高い場合は、産院の個別指導になります。バランスよく栄養をとりながら、カロリーの過剰摂取をおさえるために栄養指導を受けて。自己流ダイエットはNG。

■栄養バランスのとた食事にする
■夕食は遅い時間に食べない
■よくかんでゆっくり食べる


監修/幾石尚美先生 写真・成田由香利 イラスト・徳丸ゆう 文・たまごクラブ編集部

いかがでしたか?  妊娠前の体形によって、妊娠中の増加体重の目安が決まっているんですね。
自分のBMIを知って、どのように体重を増やしていくか、日ごろの生活のポイントを押さえておけば、妊娠中やお産のリスクも防げるはず。
おなかの赤ちゃんのためにも、正しい体重の増やし方を知っておいてくださいね。



引用元:
妊婦の痩せすぎリスク、胎児の将来に影響!? 体形別アドバイス(Yahoo!JAPANニュース)