熊本市は26日、経済的な理由などで困窮する出産間近の妊婦を一時的に受け入れるため、慈恵病院(同市西区)が申請していた保護室の開設を25日付で許可したと発表した。自宅などでの危険な「孤立出産」を減らす目的で、1月から協議を進めていた。

 同病院は、親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営。匿名で出産する事実上の「内密出産」の導入も表明しているが、今回の保護室は内密出産が前提ではないという。

 保護室は2部屋で、ベッドと風呂、台所、冷蔵庫、テレビを設置。県外からの来院を想定し、費用は病院が寄付金などで賄う。市は「ドメスティックバイオレンス(DV)被害や予期せぬ妊娠を相談できない人なども『困窮』に当たる」とする。許可に当たり、妊婦の名簿作成や、市や居住自治体への情報提供を求めた。

 同病院の竹部智子看護部長は「守ってくれる人がいると実感できる受け入れ態勢を整えたい」とし、市は「全国的な問題であり、国が相談窓口を設置するよう要望したい」としている。


引用元:
「孤立出産」減へ困窮妊婦保護室設置 熊本・慈恵病院(西日本新聞)