精子に受精能力を獲得させる仕組み(成熟機構)のスイッチを「オン」にする役割を持つたんぱく質を、大阪大微生物病研究所の伊川正人教授(生殖生物学)らの研究グループがマウスを使った実験で突き止めた。精子が成熟するメカニズムはほとんど分かっておらず、男性の不妊症の原因究明の糸口として期待される。成果は5日午後4時(日本時間)、米科学誌「サイエンス」電子版に掲載された。

 精巣で作られたばかりの精子には受精能力はなく、精巣の横にある「精巣上体」を通過する間に成熟していく。研究グループは、精巣で作られる複数のたんぱく質の中から、精細胞(精子になる途中段階の細胞)が分泌するたんぱく質「NELL2」に着目。正常な雄マウスとのペアでは、1回の交尾で雌が8匹ほど出産したが、NELL2を失わせた雄とのペアでは1匹も生まれなかった。精子が雌の子宮にたまって、卵管まで到達できなか…


引用元:
精子受精能力、獲得促すたんぱく質 阪大グループ発見 男性不妊症の究明糸口に(毎日新聞)