◆就労施設に製作を依頼し配布

袋井市は新型コロナウイルス感染症予防対策として、出産後間もない市内の産婦に、障害者就労施設が製作した布マスクを配布する取り組みを始めた。国は妊婦を対象としてマスクを配布しているが、産婦は対象外となっている。

 市は毎月二回、市総合健康センター(同市久能)で、生後一カ月半の乳児がいる保護者を対象に、乳幼児健診や予防接種などの受診票をつづった冊子「すこやかガイド」を交付している。布マスクの配布はガイドの交付に合わせ、四〜五月に出産した産婦約百五十人に行う。

 今回配布する布マスクの作製は、社会福祉法人なごみかぜが運営する「なごみかぜ工房」(同市小山)に依頼。ガーゼ製で、洗濯して繰り返し利用できる。

 十八日に同センターで第一回の配布があり、約二十人の産婦に布マスクが贈られた。参加した母親は「新型コロナウイルスの影響で外出も大変な時期なので、マスクをいただけてうれしい。ぜひ使いたい」と喜んだ。交付日に欠席した人には職員が家庭訪問するなどして届ける。

 市は市内の七十五歳以上の一人暮らしの高齢者約七百人にも六月から、同様のマスクを配布する予定。

(土屋祐二)


引用元:
産婦さんに布マスク 袋井市がコロナ予防対策(中日新聞)