【沖縄】沖縄市宮里の玉代勢泰興さん(73)の自宅玄関先の植木に4月下旬からメジロが営巣し、今月5日に卵から2羽のひながかえった。玉代勢さんは「メジロは警戒心が強いが、こんなに出入りのある場所に巣を作るなんてどうしたんだろう」と驚き、子育てを見守っている。

 玉代勢さん夫妻は巣を見つけて以来、猫などの外敵から見えないよう巣の周りに別の植木鉢を集め、夜間も玄関の外灯をつけずに静かに生活している。

 県指定無形文化財八重山古典民謡保持者の玉代勢さんは、自宅で研究所を開いている。生徒たちとともに三線の演奏を始めると、メジロも音色に合わせて「ピー、ピー」とさえずっているという。

 鳥が好きな玉代勢さんの自宅では、以前から庭にヒヨドリやヤマバトなどが営巣していた。「孫たちを呼んで見せたいが、新型コロナが落ち着くまでは自粛している。ひなの写真を添付して『名前を付けてね』とメールした」と語る。

 玉代勢さんは「この間の風の強い日は庭の木が折れたが、玄関先は無事だった。メジロなりに安全だと判断したのかもしれない」と笑顔で話した。

引用元:
玄関先の植木に営巣 警戒心強いメジロ 家主見守りに安心?(琉球新報)