新型コロナウイルス感染拡大の影響により、静岡県内の赤ちゃん用品専門店で沐浴(もくよく)用ガーゼなどの品薄が続いている。手作りマスクの材料に購入する客がいるとみられ、店舗関係者は「商品を必要とする妊婦や赤ちゃんに届くよう、本来の用途以外の購入は控えてほしい」と呼び掛けている。

 「出産準備のため、ガーゼを買いに行ったら品切れで驚いた。周りの妊婦も不安を抱えている」。LINEの「静岡新聞こち女」公式アカウントに22日、静岡市の妊娠10カ月の女性(35)からメッセージが寄せられた。

 女性が訪れたという西松屋チェーン静岡下川原店(同市駿河区)によると、今月に入ってからガーゼなどが品薄状態。一時期、マスクの材料に使いたいという問い合わせのほか、年配者やグループによる購入があったという。現在は、本来の用途以外の購入を控えてもらうよう張り紙で掲示し呼び掛けている。販売員の女性は「新生児にとってガーゼは必需品。妊婦さんが購入できないのはつらい」と話した。

 県内店舗を担当する西松屋チェーン(兵庫県)の松久保史地区長は「別店舗でもガーゼや除菌用品、体温計などが品薄。赤ちゃん、母親が不自由なく使えるよう供給に努めたい」と言う。

 県内で5店舗を展開する赤ちゃん本舗(大阪市)の広報担当者によると、同社店舗も同様の状況で「購入制限などの対応を取っている」とした。
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静岡新聞社


引用元:
マスク材料に…沐浴用ガーゼ品薄 赤ちゃん用品店「目的外購入控えて」(Yahoo!ニュース)