「自分は自然分娩で産む」。何の根拠もなくそう思っていた私は、出産予定日を2週間過ぎても陣痛が起こらず、また陣痛促進剤も効かなかったため、緊急帝王切開になりました。しかしきちんと知識を持つことなく帝王切開手術を受けてしまったことで、後悔にさいなまれることになりました。他人事と考えず、知っておけばよかったと思うことはたくさんありますが、ここでは3つご紹介します。


次からの自然分娩が難しくなる

1人目を緊急帝王切開で産んで少し経ち、環境が落ち着つくと「ちゃんと産んであげられなかった」という激しい後悔に襲われました。自然分娩神話のようなものにとらわれていたのかもしれません。

「2人目は自然分娩で産もう!」と考えて乗り切ろうとしましたが、1人目を出産した産院では、帝王切開で出産した人の自然分娩は受け付けていませんでした。対応してくれる病院もあるものの数が少ないということを、出産後に初めて知りました。


根強い偏見がある

そもそも、帝王切開で産んだ本人が後悔をしているのですから、自分自身にも偏見があったわけです。そのことに、産んでみるまで気が付いていませんでした。

「背も高いし太ってもいないのにもったいない」と言われたり、親戚からも「帝王切開で生まれた子は我慢が足りない」と言われたり……。当事者になって初めて、小さな偏見から大きな偏見までついて回ることを知りました。


おなかの切り方には縦と横がある

私の場合は緊急帝王切開といっても「予定ではない」という意味で、命にかかわる緊急性を伴った手術ではありませんでした。そのため、切り方は目立たない横向きになりました。縦のほうが早く赤ちゃんを外に出せるため、緊急時には縦が多いそうです。

しかし私の知り合いは、予定帝王切開だったのですが産院の方針で縦向きに。ちゃんと知っていれば事前に相談して自分の気持ちを伝えるなり、他の病院に変えるなりできたのにと悔しそうでした。


「どんな産み方だって立派な出産」と考えられるようになるまで、数年の月日が必要でした。子どもたちが元気に育ってくれているおかげです。ただ、手術に挑む前にもっとちゃんと学んでおけば、長い間悔やまなかったのかもしれないな、と思っています。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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著者:銀鏡あゆみ

二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
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引用元:
「帝王切開は他人事じゃなかった!」知っておけばよかった3つのこと(ガジェット通信)