岡沢町の横浜市立市民病院(石原淳病院長)が最新治療や患者支援で連携することで、市内の乳がん診療体制の充実を図ることを目的とした「横浜市乳がん連携病院」に指定された。指定を受けた病院は5院目。

 日本人女性の11人に1人が罹患するといわれる乳がん。家庭や職場で中心的な役割を担う世代で発症率が高く、仕事を続け、家庭を守りながら治療を進めなくてはならないケースが多い。そのため精神的・社会的ストレスに対するメンタルケアや、脱毛や爪変形に対する外見ケアなど患者支援が必要不可欠だ。

 そこで市では2017年度から乳がん患者を包括的に支援することを目指し連携病院を指定。地域医療機関と役割を分担しながら、乳がん検診や内服治療などの利便性向上とともに、医療人材の育成、最新治療や患者支援に関する市民向け啓発にも取り組んでいる。

 市民病院は50年以上にわたりがん検診を進めてきたほか、ゲノム医療にも力を入れるなど、総合的ながん対策に取り組んでいる。また5月1日には三ツ沢公園内にある球技場の隣接地に移転開院する予定で、部位別のがん検診や採血などの基本検査を組み合わせた「がんドッグ」を開始する。

引用元:
市民病院 乳がん連携病院に指定 患者の包括的支援に取り組む (タウンニュース)