妊活中の皆さん、パートナーの不妊検査はお済みですか?男性側の理由による不妊が約半数といわれていますが、不妊検査を受けたがらない男性もいます。検査結果次第では、治療方法も治療にかかる費用も、そして時間にも大きな影響が出かねません。前回に続き、認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんから、男性不妊検査の現状をうかがいました。
知ってる?男性の不妊検査も保険適用される
もし初めから男性側に原因がありそうだとわかっていれば、その治療をしなくてはなりません。たとえば精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)があるなら手術して取り除くことで、精子の質は改善が見込めます。
精索静脈瘤でなくても、男性の場合、生活習慣や食事内容、酒、たばこ、運動習慣などなどの要素で精子の質は微妙に変化し、悪化したり、改善したりすることがあります。ですから初期段階で精子の質に問題があるとわかれば、打つべき手はいろいろあるはずです。
たまに不妊検査が自己負担で、高い費用がかかると思っていらっしゃる方がいますが、基本的な不妊検査は女性も男性も保険適用されています。
問題は、男性の詳細な不妊検査ができる医療機関や男性不妊専門医が少ないことだと思います。
男性不妊検査は専門医を探して
では、男性の不妊検査はどこで受けたらいいのでしょう?なんていうことは本来、男性が調べて考えればいいことなのですが。この記事では、検査に行きたがらない/行こうとしない夫を想定して話を進めます。
男性の詳細な不妊検査は、男性不妊を扱っている泌尿器科もしくは不妊クリニックで行ないます。その際、男性不妊の専門医がベストです。検査結果に何か問題がありそうだとなった場合に、さらに詳しく検査できるからです。
近所の泌尿器科を受診する場合は、男性不妊の検査が可能かどうか必ず確認してから受診することをお勧めします。泌尿器科でも男性不妊に関しては取扱いのある場合と無い場合がありますので、注意が必要です。
一般的にはまず精液検査を行ない、精子の数、運動量、奇形率などを調べます。問題が見つかった場合は、さらに超音波エコーでの検査、ホルモン検査、染色体検査などを行ないます。こうした詳しい検査はそれなりの設備のあるクリニックと、腕を持った医師がいないとできません。
検査の種類によっては保険適応外のものもありますので、気になる場合はクリニックに確認しましょう。
大学病院や市民病院もチェック
困ったことに、日本には男性不妊の専門医(泌尿器科)が非常に少ないのです。日本生殖医学会の「生殖医療専門医リスト」を見ると、泌尿器科の医師は全国に63人しかいません(2019年4月現在)。この中には大学病院に勤務している医師も多くいらっしゃいます。
インターネットで調べればすぐわかると思いますが、泌尿器科のほかに、男性不妊も診療している不妊クリニックや「男性不妊外来」の看板をあげているクリニックなら、男性の不妊検査を受け付けています。
ただ、男性不妊の専門医のいるクリニックや男性不妊外来を設けている不妊クリニックは、東京・大阪などの都市部には集まりがちです。このあたりの地方格差は大きく、ひとりも存在しない県だってあるのです。
近所、あるいは職場の近くに男性不妊の専門医がいない場合は、最寄りの大学病院や市民病院に男性不妊の扱いがないか、問い合わせてみましょう。大学病院によっては、泌尿器科に男性不妊を扱っている医師が勤務しています。電話して、飛び入りで予約を受け付けているかどうか尋ねてみてもいいでしょう。大学病院によってはHPに記載がある場合もあるので、まずはHPを確認してみてください。
いきなり大学病院を受診すれば、もちろん高い初診料が取られます。しかし高いといっても数千円です。後々、ムダな不妊治療費がかかるかもしれないことを思えば、その程度の初期投資は決して高くはつかないはずです。
または、近くのクリニックへ行って大学病院への紹介状を書いてもらうという方法もあります。もっとも、紹介状を書いてもらうにもお金はかかると思います。私は、もし大学病院が不妊検査を受け付けてくれるなら、わざわざ紹介状だけを目的にクリニックへ行くのも面倒ですし、大学病院で検査してもらうのがベターだと思います。
引用元:
男性の不妊検査はどこで受けるのがベター?(suits-woman.jp)