【AFP=時事】乳がん治療のための化学療法の影響で不妊になった女性(34)が、事前に採取していた自身の未成熟卵子を使って5年後に出産した。未成熟卵子は採取後、体外で成熟され、冷凍されていた。フランスの研究チームが19日、英医学誌「腫瘍学年報(Annals of Oncology)」で発表した。このような事例は世界初だという。

 医師らは化学療法を開始する前に、女性の卵巣から未成熟卵子7個を採取。未成熟卵子を体外で成熟させる「IVM」と呼ばれる技術を使い、これらを実験室内で成熟させた。

 ホルモン剤によって卵巣を刺激する方法は時間がかかり過ぎるため、がんを悪化させる恐れがあった。このため、未成熟卵の採取と凍結が最善の方法として選択されたという。

 女性は5年後、乳がんから回復したが、化学療法の影響で自然妊娠ができなくなっていた。

 だが、5年前に凍結した卵子7個のうち6個の解凍に成功し、うち5個が受精できた。受精卵の一つを子宮に戻し、女性は2019年7月6日に健康な男児を出産した。男の子はジュールと名付けられた。

【翻訳編集】AFPBB News

引用元:
がん治療で不妊の女性、冷凍保存の体外成熟卵子で出産 世界初(livedoor)