遺伝子に変異があり、乳がんや卵巣がんになった患者が、新たな発症を防ぐために、健康な状態の乳房や卵巣を切除する手術について、来年度から公的な医療保険の適用対象とすることが、中医協=中央社会保険医療協議会で了承されました。

乳がんや卵巣がんなどになり、「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」と診断された患者が、新たな発症を予防するために健康な状態の乳房や卵巣を切除する手術を受ける場合、現在は公的な医療保険が適用されず数十万円の治療費を、すべて自己負担する必要があります。
厚生労働省は、13日の中医協=中央社会保険医療協議会で、予防的な乳房や卵巣の切除について、治療の有効性や安全性が確認されたとして、患者の負担を軽減するため、公的な医療保険の適用対象とすることを提案し、了承されました。

また、乳房などの切除を希望しない患者に対するフォローアップ検査も、専門的な知識をもった医師や設備が整った医療機関に限って、保険の対象とするとしています。

こうした医療行為への保険の適用は、来年度から実施される予定です。

引用元:
遺伝子変異による乳がん 予防的な切除を医療保険の適用対象へ(NHK NEWS)