目次
● 陣痛中も胎動があるもの?
● 胎動の痛みか陣痛かわからないことはある?
● 「臨月になると胎動がなくなる」はウソ
● 異変に気づくために“胎動カウント”
● まとめ
この記事の執筆・監修ドクター
松峯美貴先生
医学博士、東峯婦人クリニック副院長、産前産後ケアセンター東峯サライ副所長(ともに東京都江東区)妊娠・出産など女性ならではのライフイベントを素敵にこなしながら、社会の一員として悠々と活躍する女性のお手伝いをします!どんな悩みも気軽に聞ける、身近な外来をめざしています。
http://www.toho-clinic.or.jp/
陣痛中も胎動があるもの?
■胎動とは?
胎動は文字が示す通り「胎児の動き」を察知することなので、赤ちゃんの状態をチェックする基準のひとつになる、大切なものです。
ただし、妊婦さんが1日にある胎動のすべてを感じとることは不可能です。
概ね9ヶ月を過ぎたころから、赤ちゃんは約20分間隔で睡眠と覚醒を繰り返すようになります。夜、ママが寝ている間の胎動はわかりませんし、逆に日中ママが活動している時には胎動に気付かないこともあります。
「胎動の感じ方には個人差がありますが、胎動を感じると赤ちゃんを身近に感じ、妊婦さんの心の安定にもつながります。胎動カウント(後述)をするなどして普段から意識をするといいでしょう」(松峯先生)
■陣痛中は?
陣痛の最中も、胎動は変わらずあります。
ただし、ママは陣痛の痛みに耐えている最中なので、胎動の感じ方はいつもとは違うことも考えられます。
とくに出産間近には、激しい痛みから無意識に腹圧をかけ、赤ちゃんを生み出そうとする自然な力がはたらいていて、とても胎動を感じている余裕はないかもしれません。
赤ちゃんも出産に向けてがんばって動いていて、たとえば陣痛が規則的になり1時間に6回以上となるころには回旋(かいせん:狭い産道を通り抜けるために赤ちゃんはおよそ90度回転しながら産道を下降します)も始まっています。
感じる・感じないは別として、とくに胎動は変わらないと覚えておきましょう。
胎動の痛みか陣痛かわからないことはある?
赤ちゃんがお腹の内側を蹴ると、一瞬、強い痛みを感じることがあるかもしれません。しかし、陣痛の痛みは周期的で、痛みの種類が異なります。
「妊婦さんは普段から胎動を感じ、その感覚に慣れているので、胎動の痛みと陣痛の違いがわからないことはないと考えていいでしょう」(松峯先生)
「臨月になると胎動がなくなる」はウソ
赤ちゃんが下降することで胎動がなくなるなどの風説はあるものの、そんなことはありません。臨月になっても胎動がなくなることはないと考え、胎動が急激に弱くなった、感じなくなったなどの場合はすぐに病院に連絡を入れ、主治医に相談を!
「妊婦さんには、胎動カウント10回が2時間を超えた場合や、いつもより胎動が少ない場合は連絡してくださいと伝えています」(松峯先生)
■臨月には感じ方が変わる?
赤ちゃんの頭が骨盤の中に下がって固定されると、赤ちゃんは動きにくくなるなどといわれることもありますが、それ以前に赤ちゃんが育ち、限られた子宮の中で動くスペースが狭く、動きが制限され、お母さんが感じにくくなる可能性があります。そのためそれまでと臨月の胎動の感じ方は変わる可能性もあるでしょう。
異変に気づくために“胎動カウント”
胎動がいつもと違うかどうか、判断するためには「いつも」を知っていなければできません。そこで妊娠7ヶ月以降、はっきり胎動を感じるようになったら毎日(または1日おき)に胎動カウントを行い、記録しておきましょう。
胎動カウントは、有用だという論文もあります。お腹の赤ちゃんの異変を察するきっかけにもなるでしょう。
■胎動カウントの方法
1. 横になり、安静にする
2. 胎動を10回感じる(赤ちゃんが10回動く)までの時間を測る
※一連の動作は1回としてカウントすること:「ぽこぽこぽこ」と連続して3回お腹を蹴るときは1回のカウント/「ぽこ……ぽこ……ぽこ……」と間が開いたときは3回のカウント
まとめ
胎動は生まれるまで続きますので、陣痛が始まったからと言って動かなくなるわけではありません。妊娠7ヶ月以降は胎動カウントを習慣にするといいでしょう。そして胎動の様子がいつもと違うと感じたら、すぐに産院へ連絡し、主治医の指示を受けてください。
(文・構成:下平貴子、監修:松峯美貴先生)
※画像はイメージです
引用元:
【医師監修】陣痛中の胎動Q&A! 陣痛中に胎動はある? 激しいのは?(マイナビウーマン)