全身麻酔を用いた乳がんの外科手術に世界で初めて成功したとされる江戸時代の医師、華岡青洲(1760〜1835年)の医術を伝えた弟子たちの史料の展示会が島根大付属図書館(松江市)で開かれている。

 担当者は「自己チェックや初期治療が昔から重要視されていたことを知ってもらえれば」と話す。13日まで。

 展示会「華岡流医術とその地方伝播」では、島根大医学部の図書館に収められている史料などを約50点公開。紀州(和歌山県)の外科医華岡の弟子大森泰輔と息子の加善が島根県にもたらした手術法の文書や、治療の様子を記録した日記などを見ることができる。

 元島根大特任教授で展示を監修した梶谷光弘さん(66)は「当時は乳がんを『乳岩』と表記し、自分でしこりを探す触診をして初期段階なら治るといった記述が残っている。これは現代でも通じる」と話している。

引用元:
乳がん自己チェック、江戸時代にも 島根大付属図書館で華岡流の史料展示(産経新聞)