りんご病(伝染性紅斑)は、幼児期から学童期にかかることが多く、微熱やかぜ症状の後に、両側のほっぺがリンゴのように真っ赤になり、続いて手足に網目状の赤い発疹がでてくる病気です。

 頬がほてったり、かゆみを伴ったりすることもあります。発疹は7〜10日で消え、自然に治るので特別な治療は不要です。かゆみが強い場合は、かゆみ止めのお薬を処方することがあります。大人がかかると、関節痛がみられることも。

■長風呂は避ける

 ▽高熱が続く▽元気がなく水分が取れない▽かゆみが強い−などの場合は病院を受診しましょう。発疹がでている間は、熱いお風呂に長く入ったり、長時間日光にあたったりすると皮膚の赤みが長引くことがあるので控えましょう。症状が出た時点ですでに感染力はないため、元気であれば登園・登校は可能です。予防のためにはこまめな手洗いが大切です。

■妊婦も注意

 溶血性貧血などの血液の病気、また免疫力が低下する病気を持つお子さんの場合は、かかると貧血の進行などがみられる場合があるため、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。また妊婦さんが感染すると胎児水腫や流産の原因となる可能性があり、注意が必要です。(福井県小児科医会・小坂拓也)

引用元:
りんご病影響、妊婦への感染注意 胎児水腫や流産原因にも(福井新聞)