一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさき(長崎市上町)が、生活困窮世帯を総合的に支援する団体「つなぐBANK(バンク)」を立ち上げた。地域に拠点となる「宅所(たくしょ)」を設け、食材を無償配布するとともに、法律・健康相談にも対応する。12月に長崎市でスタートさせ、来年度以降に県全域に拡大させていくことをめざす。

 対象は、児童扶養手当を受給する一人親家庭。宅所で2カ月に1回、企業などから提供を受けた米や乾物、学用品などを無償で配る予定だ。さらにメンタル相談や歯科検診、就職相談などに専門スタッフが応じ、困っている人と支援制度の橋渡しをする。困窮世帯への、こうした総合的な支援体制は全国初という。

 希望者は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で登録する仕組み。5千枚のチラシを作り、児童扶養手当の申請時に配布したところ、約160人の希望者がいたという。長崎市外からの問い合わせもあるが、まずは同市から始め、来年度以降に順次拡大させる方針。


引用元:
長崎)一人親世帯支援、地域に拠点 長崎で12月に開始(朝日新聞デジタル)