【ロサンゼルスAFP=時事】米サンディエゴ動物園でこのほど、ミナミシロサイの赤ちゃんが人工授精を通じて誕生した。絶滅寸前の遠縁の亜種、キタシロサイの個体数回復に向けた歴史的転換点になると期待される成功だ。(写真は米カリフォルニア州のサンディエゴ動物園で人工授精により誕生したミナミシロサイの赤ちゃん)
 動物園の発表によると、赤ちゃんは28日に生まれた。出産は約30分におよび、その間、母親のビクトリアは落ち着いた様子だったという。
 同動物園で生殖科学部門を率いるバーバラ・デュラント氏は、「赤ちゃんをとても気遣う母親の様子を確認できる。赤ちゃんは立ち上がって歩き、頻繁にお乳を飲んでいる」と母子について説明した。
 ビクトリアは昨年3月、雄のミナミシロサイの凍結精子を用いた人工授精により妊娠。493日の妊娠期間を経て出産した。米国でのミナミシロサイの人工授精成功は今回が初めて。
 今回の成功は、キタシロサイの遺伝的回復に向け人工授精が一助となることへの期待を高めるものとなった。現在、地球上に存在するキタシロサイは雌の2頭のみ。最後の雄は昨年に死んでいる。
 科学者らは将来的に、ミナミシロサイがキタシロサイの代理母としての役割を果たすことを期待している。

引用元:
人工授精でミナミシロサイの赤ちゃん誕生、絶滅寸前の亜種にも希望(時事通信)