米ミズーリ州にある小児病院のNICUがベビーラッシュに沸いている。今月23日、病院のFacebookに総勢36人の看護師の写真が投稿された。20人はすでに出産した新米ママ、そして16人はこれから出産予定の妊婦だが、SNSには祝福の声が数多く寄せられているようだ。

ミズーリ州カンザスシティの「チルドレンズ・マーシー・ホスピタル(Children’s Mercy Hospital)」は367床の総合的な小児病院で、『U.S. News & World Report 2019-2020』では“アメリカズ・ベスト・チルドレンズ・ホスピタル”の一つにも選ばれている。全米トップ13にランクインされている新生児特定集中治療室(NICU)はカンザスシティから半径約321キロ(200マイル)では最高レベルを誇り、300人以上の看護師が働いている。最先端の設備の中でNICUの看護師たちが対応するのは、先天性疾患を持つ新生児や超低出生体重児などで看護師には体力だけでなくメンタルの強さも求められる。

そんなチルドレンズ・マーシー・ホスピタルのNICUが、ベビーラッシュに沸いている。今月23日、病院のFacebookにこれから出産予定の妊婦16人とすでに出産した看護師20人の写真が投稿された。もちろん赤ちゃんも一緒だが、それぞれが出産予定日と出産日を記した紙を持っており、皆にこやかな表情だ。

その中の1人、NICUの看護師ジュリー・ラングさんが『Inside Edition』のインタビューに応じ、ベビーラッシュについて次のように明かしている。

「看護師のうち誰かは必ず妊娠しているのですが、昨年12月のクリスマス休暇頃から妊婦が続々と増え始めたのです。その後はおめでた続きで、私も3月12日に4人目を出産しました。私の家族は3人が男の子なのですが、実は今年出産した20人のうち、女の子を産んだのはたった2人だけだったのです。」

「職場では『妊娠は水が原因なんじゃない? 水を飲まないほうがいいわよ』ってお決まりのジョークが飛び交っていました。入院している子供たちの親からも『この病院で働く条件のひとつは“妊娠すること”なの?』なんて聞かれましたよ。」

なお予定通りに行けば今年の12月中旬頃には36番目の赤ちゃんが誕生するが、病院のFacebookにはこのベビーラッシュを祝福するコメントが続々と寄せられている。

「おめでとう! なんて素敵な写真なんでしょう。私の娘は昨年10月にみなさんにお世話になったわ。生涯で最もつらい15日間を乗り越えられたのは、あなたたちのおかげよ。心から感謝してるわ。」
「ここにいる看護師さんには何か月も助けてもらったわ。本当におめでとう!」
「毎週のように病院に通っていたんだけど、そのたびに妊婦が増えていたわ。」
「数人はこの日に集まることができなかったのね。しっかりフォトショップで追加されてる。」
「人が足りないって連絡を受けたのは、このためだったのか!」
「女の子2人? 同じ水を飲むと、性別にも影響があったりして。」
「一緒に子育てできるって、賑やかで楽しそう。」
「この業界で最も大変な仕事だと思う。子育ても頑張って!」

日々新生児のお世話をしている看護師だが、我が子となるとまた勝手が違うだろう。それでも同じ年に生まれた子供を持つ同僚がこんなにたくさんいることは、心強いに違いない。仕事と子育てをうまく両立させて頑張って欲しいものだ。

ちなみに昨年8月にも米アリゾナ州の病院のICUに勤める看護師16人がほとんど同時期に妊娠、また今年4月にはカンザス州の小学校で15人の教師のうち7人がほぼ同時期に妊娠し話題になった。


引用元:
【海外発!Breaking News】小児病院NICUで“ベビーラッシュ” 今年は看護師36名が出産することに(米)(livedoor news)