兵庫医科大学ささやま医療センター(丹波篠山市)の産婦人科で、医師不足から分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止する方針が示されていることを受け、丹波篠山市と大学側との第1回協議が22日、同市で開かれ、双方が考え方を提示した。8月に2回目の協議を開き、具体的な課題の検討などに入る。
医師不足でお産休止の恐れ 兵庫・ささやま医療センター
この日は市側から酒井隆明市長、大学側からセンターの片山覚院長、県から立会人として元佐龍・医務課長らが出席し、非公開で開かれた。
兵庫医科大と市が昨年結んだ協定では、市が大学側に運営費の補助として年1億2600万円を交付することを規定。大学側は産科、婦人科などの診療科の存続と充実に努めるとされた。仮に医師不足などで存続が困難になった場合は県の立ち会いで市と大学が協議し、一定期間の休止などはやむを得ないとするものの、存続・再開に可能な限り努力するとしている。
この日の協議では、酒井市長が「協定締結から時間が経っておらず、協定通り続ける努力をしてほしい」と要望。市民を対象とした同市のアンケートで7割が存続を望んでいることを踏まえ、「センターで出産できることは市民の希望。若い人が市で暮らすためにも、産科に力を入れてほしい」と訴えた。大学本体からの説明も求めた。
センターの片山院長は「(出産では)緊急性の高いことも起こりうる。安全・安心な産科医療を考えると(現在の)医師2人態勢では難しい。出産が近づけば、より安全な施設で管理していくなど、広域連携を進めさせてほしい」と理解を求めた。(前田智)
引用元:
丹波篠山市と兵庫医大、分娩休止めぐり初協議(朝日新聞)