「赤ちゃんボランティア」と呼ばれる仕組みを、佐賀県の介護施設が導入し話題になっている。

佐賀県の介護事業所“むく”では、赤ちゃんボランティア制度を導入している。赤ちゃんが持つ癒やし効果を施設利用者の元気につなげる取り組みだ。

施設の利用者「昔々おりましたから懐かしい」

利用者たちの笑顔を引き出すだけでなく、お母さんにとっては子育て相談の場になっている。夫の転勤で佐賀にやってきた平方裕子さん。半年前から赤ちゃんボランティアを始めた。ママ友が少ない新天地での子育てに不安があったが、おばあちゃんたちが心強い相談相手になっている。

平方さん「家に引きこもりがちになっていたので、気持ちが落ち込んでて、でもこうやって来ていると、この日が楽しみになっていて毎日充実しています」

リビングスペースにはベビーベッドも完備している。床は赤ちゃんがなめても大丈夫な素材とワックスを使っている。

“むく”は、2017年に、通所、宿泊、訪問看護サービスを一体化した施設としてオープンした。利用者がくつろげるように自宅のような空間を目指している。そのためオープンキッチンを設置。料理する音や香り、そして赤ちゃんも自宅らしさに欠かせない要素なのだ。

開所当初からスタッフに子連れ出勤を推奨。利用者たちが笑顔になる姿を見て、去年から赤ちゃんボランティア制度をはじめた。最低でも1組の赤ちゃんボランティアが毎日、施設にいる。赤ちゃんたちは昼食を含む4時間をお年寄りと過ごす。

MUKU・佐伯美智子「子どもも一緒に、スタッフもお年寄りも一緒に暮らしの場を作りながら、介護をやっていこうと始まったんですね。施設ではなく、大きな家という雰囲気を作ろうという思いでやっています」

引用元:
赤ちゃんがボランティア?佐賀の介護施設(日テレNEWS24)